房裡は元々、タオカス族の蓬山八社ー房裡社があった場所でした。咸豊三年に泉州人が北に街を設け、全盛期には塩業や染織が発達し、住民たちは商業の利便を図るため、主要道路に石の板を敷き詰め、家に雨よけを設けたそうです。当時は非常に賑やかだったそうです。
しかし光緒二年に火災に遭い、街は廃棄され、また、海線の鉄道が苑裡の街の中を走るようになったため、商業拠点が移り、房裡街は没落の一途をたどっていきました。現在、城壁はまったく見られず、北側の大きな溝の遺跡だけが当時の盛況を物語っています。
ただし、房裡城には豊富な歴史文物が残っており、順天宮や房裡渓の義渡碑、蔡家古厝などではディープな歴史探索を楽しめます。
話題タグ
史蹟巡り