苗栗県獅潭縱谷の中にある静かな一角は元々、水田の棚田があった場所です。1970年代末に政府が桑の木栽培を推進したため、カイコを飼うようになり、養蚕専業の暮らしが始まりました。丸い繭の生産から始まり、後には平面繭が生産されていましたが、1990年に政府が農業政策を転換し、養蚕業が撤廃され、シルクを購入する人もいなくなりました。そこで農場のオーナーは台湾の珍しい歴史的産業を残すため、「泉明生態教育蠶業農場」を始めました。
無農薬の桑畑の中には数千万以上のカイコの赤ちゃんが飼育されています。ここではカイコが桑の葉を食べて、徐々に大きくなり、糸を吐き、蛹から羽化して蛾になる様子を観察できます。庭園には可愛い昆虫や小動物がいるほか、夜のとばりが降りるとホタルも観察できます。さらに運が良ければ大きなヤママユガも観ることができます。
20年あまりの養蚕経験をもつ泉明は、現在のところ台湾で唯一のカイコの繁殖を専門とした農場です。また、苗栗県政府(県庁)が指定した学びの場のロールモデルでもあります。最も基本的な桑の葉を植えるところから養蚕業まで学ぶことができ、さらにシルク布団を手作りする体験もできます。農場では専門知識を分かりやすく解説しており、行楽客の方は養蚕やカイコの生態に関して非常に良く理解することができます。ぜひここでカイコの不思議な世界を体験しましょう。
【チケット価格】出発前に電話でご予約ください。繭玉からお花を作る体験/お一人様30元、ガイド解説/お一人様50元
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