海抜738メートルに位置する向天湖。盆地には棚田が広がり、周囲は杉林や雑木林、桂竹が林立し、緑に溢れています。海抜が高いため、冬から春にかけては霧が発生しやすく、白いベールに包まれ、まるで仙境のようです。向天湖では「矮霊祭」と呼ばれる祭典が二年に一度催され、十年に一度は大祭が行なわれます。歴史的な意味合いが深く、神秘的な雰囲気に包まれた祭典です。サイシャット族における重要な祭典となっています。
南庄郷東河村にある向天湖は、台湾の少数民族のひとつサイシャット人の村落です。その祭りは、「矮霊祭」(こびと祭り)と呼ばれ、通常は2年に一度、大規模なものは10年に一度行われます。この祭りは、サイシャットの人々にとって最も重要な祭典で、きわめて重要な意義を有しています。小規模なものは2004年、大規模な祭典は2006年に行われる予定です。
「矮霊祭」は旧暦の10月15日前後に三夜連続で行われ、主な儀式は告霊、迎霊、会霊、娯霊、逐霊などです。中でも迎霊の儀式は最も神聖かつ神秘的で、他民族の参加は許されません。一般客が見られるのは会霊と娯霊の儀式です。会霊の夜にはサイシャットの人は民族衣装を着、先頭の踊り手に先導され鈴の音と歌声に合せて踊ります。翌日の娯霊の夜に踊りは最高潮に達し、大自然の中で神秘的な雰囲気に包まれます。
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