農業を営む原住民の小さな部落に生まれた三兄弟。幼少期を思い起こすと、電気もなく、田んぼで遊び、裸足で学校に行き、豚を飼い、野菜に水をやり、仕掛けを作り、川岸で魚を捕まえ、家事を手伝い、毎日天真爛漫な生活を送っていた子供時代が思い出され、とても懐かしい。気づくと50年の月日が過ぎ、人生の半分の道のりを歩んだ。今はただ社会へ還元しつつ静かな生活の中で、日々健康、平和、感謝そしてシンプルな日々を送れることだけを願っている。
そのため、三兄弟は「原点に戻る」という考えのもと、祖先の栄光が自分たちにも降り注ぐぎ、部落の人々が健康な生活を送れる環境を作り上げたい願い始めました。より豊かな自然に寄り添い、健康な生活を送るという目的を達成するために生まれた夢が、自分たちの農村を自分たちの手で作るということでした。シンプル、素朴、そして自然体でゆったりと大自然の中で人生を謳歌し、ここを気に入ってくれた全ての人にも同じ雰囲気を味わってほしいという願いを込めています。
三兄弟は2008年4月から部落に戻り設計を開始しました。同年11月22日に施工が始まり、2009年10月3日に完工しました。二年余の時間をかけ、夢の農村を作り上げました。
ここは豊かな自然に囲まれ、気候的にも過ごしやすいです。人の手がまだ入っていない桃源郷で、至る所で驚きの発見があります。お越し頂いたすべてのお客様が、スイスのような美しい風景を味わえることを願っています。
宿の名前にもなっている「土牧驛-Tumuyi」は父の原住民の名でした。農業を営み、とても苦しい生活を送っていました。そして、38歳と若くして高血圧が原因でこの世を去りました。私たちのために仕事を頑張り、常に人助けを心がけていた父に感謝の意と我々の子孫が健康的な生活を送ってれるようにという願いを込め、父の名を民宿に付けました。